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自分はなぜBLが好きなのかを考える

ツイッターなどでちょくちょく、BLを好む女性は幼い頃の父性の欠如が原因だとか、攻めや受けに自分を重ね合わせて恋愛の疑似体験を楽しんでいるとか言われているのを見かけます。

 

ところが、我が家は普段身の回りに居る人と比べても、父親と仲が良いと思っていますし、家族の話を人にするたびに「仲良いね」と言われます。少なくとも月に一度は父親を含めて家族総出でちょっと遠出&外食をする家庭です。

そして、私にとっては、攻めや受けは私じゃないからこそ、BLを読むのが楽しいんですよね。強いて言うなら受けと攻めをあたたかく照らす太陽がいい。

 

それでは、私はなぜBLが好きなんだろうか?

正しく言うと、中学生の時にBLにハマってからウン年間、ずっと継続して好きなのはなぜだろうか?

私にはずっとこれが不思議で仕方がありませんでした。

 

そんな折、友人と「私たちはBLをなぜ好きなのか?」についてかなり真剣に議論しあい、その内容にピンときました。

 

あくまで、私や、そのとき相手になってくれた友人の話なので、「私は違う!」と思われても、どうか怒らず、いろんな人がいるんだな、と思ってほしいです。

そして、私は基本的に二次創作BLをたのしむタイプの人間なので、創作BLや商業BLを読むときの気持ちはまた違うかもしれません。

 

結論から言うと、「男同士」という関係への憧れです。

私は女です。体も女だし、性自認も女だし、表現している性も女です。

そして、私は女なので、男同士が、ふだん、どんな会話をしているのか知りません。

これを読んで「電車の中や、店の中で男同士がしている会話を聞いているじゃないか」と思いますか?

それは本当に「男同士の会話」なのでしょうか。

男同士の会話って、男同士で、男しかいない部屋で交わされるものしか、「男同士の会話」じゃないと私は考えています。

 

(読んだことがないのですが、小説家の有川浩さんはこのことを本に書いているらしいと聞きました。私と友達が議論してるところに別の友達がそのことを教えてくれて、マジそれ、それなんだよなマジでってなりました。やっぱりプロは見てる場所が違えな。)

 

男の子ってどんな会話したりして生きてるんでしょうか。私は男じゃないし、一生知り得ることがないんだろうな……。

 

そしてもう1つ、男性オタクが「女の子になって、CちゃんやDちゃんたちと一緒に女の子の友情の日々を過ごしたい…」言ってるの、めちゃくちゃ分かる!!!!!!!! ということです。

私も、私が推してる男性声優たちと仲良しの「男性声優」になって、インカメでただでさえ画質が荒い自撮りを加工しすぎてガサガサになってる画像に一緒に写りたいです。

しかし、しつこいようですが私は女なので、男性声優にはどう転んでも事故っても、なれないんですよね……。

私にはそのぐらい、男の子同士の友情に憧れがあるのです。

 

そして、その「男の子の友情って分かんない」というモヤモヤとか、「分かんないことに対する憧れ」のモヤモヤとかがまとまった結果が、私にとってのBLです。

男の子と男の子が仲良しっていいなあ。

私は女の子同士の仲良ししか体験したことがないし。これからも男の子同士の仲良しを体験する予定ないし。

AくんがBくんを大切にしてる描写を見つけるといいなあ綺麗だなって憧れてしまいます。

二次創作BLを好きになるときってだいたいAくんはBくんを好きなんだろうな〜とか、Bくんもまんざらでもないんだな〜とか思ってるんですけど、私がもっと男の子の友情に詳しかったら、この2人は…とかそもそも思わなかったかもしれません。いや、今でも百合好きなので、普通にBL好きの男だったかもしれないけど。

とにかく、分かんないことって魅力的だし憧れちゃうしなんか美化しちゃうんだよな。

 

友人とは、そんな気づきのある対話をしました。

いつもありがとう。